広島の新外国人ジョニー・ヘルウェグ投手(29)が17日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で来日初登板した。1イニングを投げ、打者5人に2四死球で無失点。最速は157キロだった。

 視察に訪れた緒方監督、畝投手コーチが見守る中、2-2の5回に登板。先頭の三ツ俣を152キロで一ゴロに打ち取ると、続く杉山には抜けたスライダーが死球となり走者を背負った。溝脇を三ゴロ、友永には四球を出すも、最後は遠藤を中飛に打ち取り、来日初登板を終えた。変化球でストライクを取ることに苦しみながらも、直球は150超を連発。初登板を終えた右腕は「体調面は良かった(米国での)前回登板から時間が空いていたけど、マウンドで投球できたことをうれしく思う。ナゴヤ球場は初めてだったけど、以前アメリカで見た映画『ミスターベースボール』の撮影で使用された球場。米国人が出演する映画で使われた球場で初登板を迎えられて非常にうれしく思います」と笑顔で振り返った。この日はスライダーを封印し、変化球はカーブ中心。今後は変化球の精度向上などが課題となりそうだ。

 広島1軍はセットアッパーのジャクソンの調子が下降気味にある。前半戦最後2試合連続で失点し、前日16日の後半戦初戦(中日戦)も1安打2四球でピンチを招き降板した。フランスアが好投を続けているとはいえ、中継ぎ整備が求められる。