衣料品通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長(42)が17日、短文投稿サイトのツイッターに「【大きな願望】プロ野球球団を持ちたいです」と書き込み、プロ球団の所有に意欲を示した。千葉・幕張に本社を置くスタートトゥデイは、ロッテの本拠地球場の命名権を16年12月から10年間取得している。買収か新規参入を意図しているかは不明だが、高収益企業を率いる若手IT企業経営者の今後が注目される。

 ロッテ山室球団社長が、球団売却の可能性を完全否定した。前沢氏のツイートを受け「基本的にロッテ(の買収)ではないと思います」と対応。売却の打診があったかは「私の立場では分からない」としたが、「前沢さんと球団経営について話したことは一切ない。交渉のテーブルに乗ることもない。(ホールディングスの)総意として受け取っていただいていい。絶対、売却はありえない。今後についてもない」と断言。本拠地球場の命名権を保持する同社については「引き続き一緒にやっていきたいパートナー。(今後も)契約通りでは」と話した。

 ◆球団譲渡の期限 新たに参加資格を取得しようとする球団は、参加しようとする年度の前年11月30日までに実行委員会及びオーナー会議の承認が必要となると、野球協約にある。ただし、特別の事情がある場合は、実行委員会は期限を延期できる。両会議での承認は出席者の4分の3以上の同意が必要となる。