巨人陽岱鋼外野手(31)が3打数2安打5打点と大暴れし、チームの全得点をたたき出した。5打点は日本ハム時代の16年6月25日のオリックス戦以来となった。

 1回2死満塁から阪神才木の外角145キロ直球を右中間へとはじき返した。走者一掃の先制3点適時二塁打は、7月9日のヤクルト戦以来17打席ぶりの安打。「3連戦で初めてのヒットがタイムリーになって良かった。前の亀井さんがフォアボールを選んでつないでくれたので、楽な気持ちで打てました」と胸をなで下ろした。8回にも1死二、三塁で左前2点適時打を放ち、試合を決定づけた。

 前日17日に坂本勇が登録を抹消。ヒーローインタビューで20日からの敵地・広島3連戦へ「キャプテンがケガでチームを離れたので、全員でカバーして勇人の分までチームで戦っていきたい」と力強く意気込んだ。

 高橋監督は「心強いというか、もっと打って、もっとやってもらわないといけない選手だから、これをきっかけに、ここから本来の調子、姿をみせてほしい」と陽にさらなる活躍を期待。首位広島との直接対決に「首位を走っているチームですし、そのまま走らせるわけにはいかないから、何とかいいゲームというか、勝ってこちらが近づけるようにしたい」と力を込めた。