北九州での「鷹の祭典」は大敗した。

 先発武田が自己最短の2回で7失点KO。その後も西武打線を抑えられず、12失点を喫した。工藤公康監督(55)は「(武田は)ボールはいっていたように思ったが、少し高いかな。(3回以降も)投げさせたい気持ちはあった。(マウンドで)調整すると次にも生きるが、そこまでいかなかったかな」と武田について話した。

 8回には代打福田が3号ソロ。9回には内川8号、松田の3戦連発となる17号の2者連続本塁打が飛び出した。最後まで残って応援してくれた北九州の鷹党へアーチをかけた。工藤監督は「最後にああやって集中力を切らさずに打ってくれたことはファンに少しでも喜んでもらえたのではないか。勝つことはできなかったので」と打撃陣の姿勢をほめた。

 4月の試合が雨天中止になり、この日が今年最初で最後の北九州開催。試合後はファンが投げたのか? チームバスへ選手たちが乗り込むエリアへペンライトが投げ込まれ、黄色くむなしく光り続けていた。