ソフトバンク武田翔太投手(25)がプロ最短の2回、7失点KOを食らった。首位西武に3連勝を狙った大事なマウンドで炎上。北九州市民球場での「鷹の祭典」は5-12で大敗した。ファンが投げたのか? 試合後、選手が乗り込んでいたチームバスの手前に、約10センチのペンライトが飛び込んできた。

 北九州市はこの日最高気温34度を記録する猛暑。「暑さは大丈夫だった」と武田は話すが、1回2死二塁から山川に先制の左前適時打を許すと、外崎にも2点適時三塁打を浴びるなど3安打3失点。2回も勢いを止められず、さらに5安打を浴び4点を失った。「カーブを(選択肢から)消してしまったことが一番かな。単調になってしまった。ふがいない」と肩を落とした。

 工藤監督は「投げさせたい気持ちもあったが、そこまでいかなかった」。5月13日の日本ハム戦で2戦連続完封し2勝目を挙げて以降、8試合(7先発)で勝ち星がなく5連敗。今日19日にも出場選手登録を抹消される。工藤監督は「これで終わりではない」と復調を期待した。

 西武との3連戦は勝ち越し。指揮官は「根負けしないように」と自分に言い聞かせるようにうなずいた。【石橋隆雄】