ロッテが苦手としていた左腕アルバースを3回でKO。同点の10回には1死満塁から清田が左犠飛を放ちサヨナラ勝ち。後半戦初白星で連敗を4で止めた。

 井口監督は勝利のポイントに10回の中村奨吾の打席を挙げた。

 中村は1死から死球で出塁。一塁に歩きながらマウンドの比嘉に向かって帽子を取るように求めたところ、オリックスベンチから福良監督らがグラウンドになだれ込んだ。それを見たロッテ側も鳥越ヘッド、井口監督らを先頭に選手たちが飛び出した。

 警告試合が宣告されたが、これで闘志に火が付いたロッテは続く井上が中前打。さらに角中が申告敬遠で歩き、1死満塁から清田がレフトへライナー性の犠飛。中村がサヨナラのホームを踏んだ。

 井口監督は「奨吾の、デッドボールでも向かっていく気持ちが出て。ここ数試合ベンチは静まってましたし、全員で向かっていくという気持ちがあそこで出た。『みんなで何とかしよう』と勝つことができた」と話した。

 一方、試合後、報道陣に囲まれた中村は「今日もリードしていて、追いつかれてという嫌な展開でしたけど、1人ひとりが(雰囲気を)変えようと頑張っていたので、勝てて良かった」と喜んだ。その後「でも何でオレ、何もしてないのにこんなに取材されるんですか?」と話し、メディアを笑わせた。