巨人が大逆転負けを喫し、自力優勝の可能性が今季初めて消滅した。投手陣が最大6点のリードを守りきれず、3連敗となった。6点差以上をひっくり返されたのは13年5月10日のDeNA戦以来、5年ぶり。

 序盤は負の連鎖を断ち切るムードがあった。打線が1発攻勢で大量得点。3回にマギーが先制の12号3ラン、4回には吉川尚が3号2ランを放つなど、6得点。4回表終了時点で0ー6とリードし、投げては先発の今村信貴投手(24)が3回まで無安打無失点と完全に主導権を握った。

 しかし、4回裏に今村がバティスタにソロを浴び、続く5回には1死一塁から田中に2ラン、なおも1死二塁から丸に2ランを打たれて一気に1点差に詰め寄られて降板した。交代した野上亮磨投手(31)が迎えた鈴木に初球を左翼席へと運ばれて同点に追いつかれた。

 6-6となった7回には3番手で登板した上原浩治投手(43)が1死一塁から丸に勝ち越しの2ランを浴びて、6-8。そのまま終盤も得点できず、鬼門のマツダスタジアムでは12連敗となった。

 高橋由伸監督(43)は「この3日間、結果的に同じ形で負けている。悔しい。首位に勝たなければなかなか始まらない」と話した。

 首位広島とは8ゲーム差となり、残り55試合を残して今季初めて自力優勝の可能性が消滅した。