阪神ロサリオが復調に懸命だ。3日は京セラドーム大阪でのフリー打撃後、長いノックバットを持って三塁側ベンチ前へ。自らトスを上げ、体を大きく使って振り込んだ。
珍しい「ノック打ち」を見守った金本知憲監督も感心した。「キッカケは何だっていい。こちらはしっかりチャンスで打ってくれたら何でもいい(笑い)。良くなる人もいるよ。間が取れて、いい感じで前で打つから。長いノックバットをあんな急にうまくね。球を打つセンスがあるんだろうね」。
北條が2番遊撃に定着しつつある。
「(チャンスを)つかむか、放すかは彼次第。ポジションは渡すものじゃない。ある程度はコイツで行こうかなというものを見せてくれたら少々は我慢する」。
金本監督のその他の一問一答は以下の通り。
-現役時代に調子を落とした時は、ロサリオのようにノックで調整も
ウオーキング(しながら打ったり)とかやっていた。しっかりトップを作る。ノックと同じような意味合いだけどね。
-現在のチームの課題は打線になるのか
いまはちょっと(投手と)両方やね。だから、案の定、勝てないという。先発、リリーフともに悪いわね、いま。
-先発の奮起を期待
いままでが良すぎた面もあった。春から6月くらいまで頑張ってくれた分、多少、大目に見るところもあるし。
-山田哲が絶好調だ
相手のことを見る余裕がない。いかに自分たちの足元を、ですよ。
(一塁側ベンチ前にいた北條に話し掛けて)
はよ、上がれよ。終わったら。声、出しとけよ、そこで(笑い)。もう甲子園も始まるんだから。アルプススタンドに行ってから(笑い)。
-長期ロード中だ。地元で勝ちたい
そうやね。毎回毎回、言っている。
-負けていると暗くなりがちだが明るさもあれば
負けている時はね、チンタラやっているように見えるし、覇気がないようにも見えるし、落ち込んで小さく萎縮してやっているように見えるけど、そんなことはない。いい時は全てが良く見える。負けている時に明るくやるのはいいけど、ヘラヘラやるのはどうかと思うしな。明るく前向きにはいいけど、ニヤニヤやるのは好きではない。誰が見ても良くない。