DeNAアレックス・ラミレス監督が、横浜高校出身の後輩たちで「松坂包囲網」を張った。中日の先発・松坂大輔投手に対し、スタメンには1番荒波翔、2番石川雄洋、4番筒香嘉智、7番倉本寿彦…。

 1軍にいる横浜出身者全員並べた。ベネズエラ出身のラミレス監督は「松坂だから横浜高のラインアップを並べた。横浜高で一丸となって戦いたい。これがモチベーションとしてベストだと思った」と、かけに出た。

 ナゴヤドームで繰り広げられる横浜対決は先輩に軍配が上がった。初回先頭の荒波が四球を選んで出塁。石川の二ゴロの間に進塁し、2死二塁で4番筒香が打席に入った。しかし2-2から138キロの直球を空振り三振。筒香は「腕の振りが全球種同じなので、見分けがつきにくい。真っすぐも、動くのと動かないのがある」。3点を失った3回の攻撃。石川が内野安打で出塁すると、ロペスが2ランで1点差に詰めよった。筒香も左翼越え二塁打を放ち追い込んだが、6回までに9失点。大量失点で勝負は早々に決した。

 同監督は「松坂が投げると雰囲気が変わってしまう」と脱帽。妙案は実らず「初回荒波が四球で出たときは、ラインアップが功を奏したと思ったが、そうはいかなかった」と苦笑いだった。