西武は26日、アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかが、9月9日のロッテ戦(メットライフドーム、午後1時開始)で始球式を務めると発表した。

猪狩ともかが、事故を乗り越え、マウンドに戻ってくる。大の西武ファンで、昨年9月には同球場での始球式にも登板した。だが、今年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、腰を骨折。手術を受けたが、脊髄を損傷、両下肢まひで車いす生活を送っている。リハビリをへて、芸能活動を再開。車椅子から始球式を行うことが決まった。

炭谷銀仁朗捕手の誘いがあった。8月14日に、猪狩はメットライフドームを訪れていた。その時、炭谷と面会。始球式への再登板を提案された。「夢だった」という始球式を2年連続で務めることになり、「本当にウソみたいでうれしいです」と感激。意気込みをこう語った。

猪狩 去年はワンバウンドで悔しい思いをしたので、「次はノーバウンドで投げたい!」と思っていましたが、突然の事故で車椅子生活となりました。それでも「ノーバウンドで投げたい!」という思いは変わらず、「車椅子でノーバウンド始球式をしたい!」と思うようになりました。先日、メットライフドームで炭谷銀仁朗選手が始球式での登板を提案していただきました。公言していたものの、今シーズン中にお話を頂けるなんて夢にも思っていなかったので本当に驚きました。ノーバウンド投球を実現させるために、現在猛特訓中です。車椅子の無限の可能性を感じて頂けたらうれしく思います。当日は精いっぱい頑張ります!!

炭谷は「渾身(こんしん)の1球を選手一同応援します。猪狩さんの熱いライオンズ愛を受けて、僕たちも10年ぶりの優勝目指して頑張ります!」と歓迎した。

当日は、試合前の正午頃からトークショーも行う。

また、猪狩は西武が支援している「車椅子ソフトボール」の「ライオンズカップ車椅子ソフトボール大会」スペシャルナビゲーターに就任する。9月2日に行われる決勝戦前のセレモニーに登場。午前11時45分ごろから、埼玉・大宮第二公園多目的広場で就任式に臨む。