巨人脇谷亮太内野手(36)が19日、涙なき「スマイル会見」で今季限りでの現役引退を表明した。会見終盤、報道陣の最後方に潜んでいた長野から「巨人軍の長野です。今、一番食べたいものは?」の質問。一瞬だけ驚いたがニヤリと笑い「野球をしていると不摂生ができない。ジャンクフードを食べたいですね。腹いっぱい」とスマイルを0円で振りまき爆笑を誘った。

プロ2年目から西武移籍までの間、背番号23をつけた。「原監督に『ヤクルト青木みたいになれるよう頑張れ』と言われてもらった番号。力不足であんな選手にはなれなかったけど、大好きな背番号かなと思います」と感謝した。

やり切った13年間。「僕なりの野球人生を全うできた。もうおなかいっぱい野球をしたなと思いがある」と涙はなかった。最後にサプライズで亀井から花束を送られ笑顔。温かな人柄をにじませ、すがすがしくユニホームを脱いだ。【為田聡史】