本拠地をチームカラーの白に染めたロッテファンの「フクウラコール」が鳴りやまない。練習中まで降った雨はやみ、西日が差し込んだ超満員のZOZOマリンで、ロッテ福浦和也内野手(42)が史上52人目の2000安打に到達した。

3打席無安打で迎えた9回無死からの第4打席。応援歌「俺たちの~フクウラ~」に乗って集中力を高める。2ストライク2ボールからの7球目、127キロのスライダーを右翼線に運んだ。両手を上げ、大歓声に帽子を取って応える。プロ入りも同じ年で、ともに球界最年長42歳の西武松井から花束を受け取って抱き合った。代走で交代すると、ベンチ前で全選手に迎えられた。球場のボルテージが最高潮に達する中、続く鈴木のバントが相手失策を誘い、勝ち越し点を奪った。

プロ25年目の今季は、残り38本からスタート。シーズン中は首痛にも悩まされた。6月3日から7月4日までは1カ月以上無安打と苦しんだ時期もあったが、満身創痍(そうい)の中、1本ずつ積み重ねてきた。

それでもチームは9回2死一、二塁から西武山川に逆転3ランを浴びて8連敗。福浦の節目を勝利で飾ることはできなかった。

井口資仁監督は「いろいろケガもあった中で、マリンで打ってくれた。今まで積み重ねてきたものをずっと見てきた」とたたえた。