10年ぶりのリーグ制覇へ、西武十亀のリリーフ起用プランが浮上した。チームは開幕以来、今季2度目の8連勝中でマジック7。ここ8試合、打線は連続2ケタ安打と好調な一方、救援防御率は4・68と不安を残す。経験豊富な右腕をブルペンに据え、ラストスパートを図る狙いだ。

十亀は今季、20試合に先発し5勝8敗。現在ファーム調整中だが、20日の2軍日本ハム戦で5回を4安打1失点に抑えるなど調子を取り戻している。16年までは中継ぎも経験。ゲーム中盤以降でのサイドハンドからの球威ある直球と多彩な変化球は、目先を変える以上の武器になる。先発が序盤で崩れた際は、ロングリリーフとして早めの継投に打って出ることも可能だ。22日のロッテ戦後、辻監督は「チーム全体で戦えている」と勢いを評した。27日からは2位ソフトバンク3連戦。打てる手は打ち、カウントダウンに入る。