優勝マジック1の広島は敗れたが、中日がヤクルトに勝てば優勝が決まるため、マツダスタジアムに集まった今季最多の3万2950人の観衆はほぼ全員がそのまま場内に残り、地元胴上げを期待して待機した。

広島の敗戦後しばらくして、ビジョンでナゴヤドームの試合が映された。場面はヤクルトが3-1とリードした7回裏。ちょうど中日が2死一、二塁のチャンスで打席に平田を迎えていた。1発出れば逆転で、広島優勝の可能性が大きく膨らむだけに期待が高まったが、平田が粘りながらも見逃し三振になった瞬間、広島ファンから大きなため息が漏れた。

選手はいったんベンチを引き揚げ、サロンなどでヤクルトの戦況を見守ったが、午後5時半過ぎ、ヤクルトが中日に6-1で勝ったため、広島の3年連続リーグ優勝は25日以降に持ち越された。