巨人山口俊が同点の10回から驚異の3イニングまたぎ。打者9人から5奪三振を含むパーフェクト投球で切り抜けた。「ボールに自信が持ててきた。真っすぐがいっているので勝負できた。抑えられて良かった」とうなずいた。

全35球中6球が110キロ台のカーブ。3人には初球に投げた。度胸ある選択も「緩いボールはホームランになる確率が低い」と、サヨナラ負けのリスクを避ける選択だった。

スコアレスの展開の中、延長11回を投げ終えたベンチで斎藤投手コーチから「もう1回いける?」と続投を打診された。次戦は28日のDeNA戦で、最短でも中3日を確保できる。即答で快諾し“最後”まで投げ抜いた。高橋監督も「何とかというところで、よく頑張ってくれた。タフだしね」と目を細めた。

5位阪神と2・5差をキープ。4位DeNAと0・5ゲーム差で踏みとどまった。06年以来、12年ぶりの貯金なしが確定してしまったが、残りは6試合。優位を保って締めくくる。【島根純】