ヤクルトの小川淳司監督(61)が、勝利した試合後に「後悔している」ことを明かした。24日、中日24回戦(ナゴヤドーム)に6-1で勝利。2連勝とし、貯金を今季最多の4に伸ばした。

悔やんだシーンは、4-1で迎えた9回だ。先頭の坂口が四球。指揮官は、なんとしても追加点を取る戦術をとった。無死一塁、2番青木宣親外野手に出したサインは犠打だった。中日岩瀬の1球目134キロ直球は、ファウル。2球目の122キロスライダーが投ゴロとなり、結果的には1死一塁と進塁できなかった。

その後、2死二、三塁となり、雄平が中日鈴木博から右前打を放って2点を追加。5点リードで、最後は守護神石山が3者凡退で締めた。

指揮官は、9回の攻撃について「なんとか、投手のために点を取らせてあげることで、登板過多になっている後ろ(の投手を)楽に投げさせてあげたいという気持ちが先立った」と話した。それでも、チームトップの打率3割2分6厘をマークしている青木に犠打のサインを出したことを「後悔している」と振り返ったが、10月2日まで11連戦の真っ最中。15年以来3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出に向け、勝利のためにチームで全力を注いでいる。