柳田悠岐外野手(29)に導かれ、ソフトバンクが7連勝を飾った。1点を先制した初回1死三塁で適時打を放つと、5回無死一塁では快足を飛ばしての適時三塁打。6回には二塁打と3安打2打点。本塁打が出れば今季2度目のサイクル安打という大活躍を「前のバッターがチャンスで回してくれるので、より集中できているし、運もあると思います」と振り返った。

16日の西武戦前、頭部に打球が直撃した。脳振とう特例措置から復帰して3戦目。「4番柳田」の存在が負けられない鷹打線を活気づけた。3番グラシアルも2安打、5番デスパイネは27号2ランを含む3安打3打点。3戦連続の並びとなった主軸が躍動し、15安打8得点の攻撃を呼んだ。

勝っても勝っても、首位西武との差は縮まらない。しびれるような我慢比べが続いている。試合前、工藤監督は「『また勝ったよ』ってお互いに言い合っているんでしょうね。負けるつもりはない。最後の最後まで追いかけ続けて、マラソンで言えば最後の1周で抜かせるように」と闘志をむき出しにした。西武も10連勝で優勝マジックを5に減らしたが、チームも点灯以降は負けなしだ。

27日からは直接対決3連戦。指揮官は「集中力と、モチベーションと、絶対勝つという気持ちがお互いに出ていいゲームができている。うちがなんとかわずかでも上回って、3試合いい戦いができるようにしたい」。戦う雰囲気を身にまとい、敵地メットライフドームに乗り込む。【山本大地】