広島が球団初のリーグ3連覇を本拠地マツダスタジアムで決めた。過去、セ・リーグでは巨人しか達成していなかった3連覇以上の歴史を塗り替えた。16年のリーグ優勝は東京ドーム、17年は甲子園で歓喜の瞬間を迎えたが、念願の地元Vだ。23日にM1とし2連敗で生みの苦しみを味わった分だけ、ファンとともに味わう最高の瞬間もまた格別だった。

広島打線が初回からヤクルト先発ブキャナンに襲いかかった。1死二塁で3番丸が中前適時打を放ち先制。1死一、二塁から5番松山が遊撃手前でイレギュラーする幸運な中堅二塁打で2点目。6番野間も1死二、三塁から投前適時打。7番会沢は1死一、三塁から左前適時打。8番安部は1死一、三塁から中堅犠飛で続いた。この回打者9人5安打を集中させ、一挙5得点で主導権を握った。

5回には先頭の4番鈴木が遊撃への内野安打で出塁。1死後、6番野間が右翼線を破る適時三塁打を放ち1点追加。6回には先頭の1番田中が中前打で出塁。続く菊池の犠打が投手の悪送球を誘い無死一、三塁とし、3番丸の一ゴロの間に1点追加、なおも4番鈴木が四球で一、二塁とし5番松山が右翼へ適時二塁打を放った。

7回には先頭の8番安部が左翼へ三塁打。1死後、田中が右中間へ適時打を放ち、なおも続く菊池の右前打で一。二塁。丸の右翼への適時打でこの回2点を加えた。

投げては先発九里がヤクルト打線を相手に、3回までいずれも3者凡退と好発進。4回、連打と四球で無死満塁とされ、4番バレンティンという絶体絶命のピンチも一飛に抑え、続く雄平も遊ゴロ併殺に仕留め無失点で切り抜けた。九里は8回まで得点を許さず。9回は中崎が3人で締めた。

広島はリーグ1位としてクライマックスシリーズ(CS)に出場。2位と3位によるファーストステージ勝者とのファイナルステージに17日から臨む。