愛くるしい姿で野球ファンに人気のベースボール犬わさび(14)が、9月30日に神宮球場で行われるヤクルトDeNA戦で「引退登板」を迎える。世界初「柴犬ベースボールドッグ」として3歳の時にデビュー。プロ野球をはじめ、数々の試合の始球式でボールを運び、今年で11シーズン目を数えていた。通算51試合目の「登板」で、ついにユニホームを脱ぐ。

デビューから二人三脚でやってきたマネジャーの三沢治美さんは「失敗も涙もたくさんありましたが、それ以上に幸せな笑顔や喜びがあり、2人の絆を深く深くすることができました。ラスト登板は、わさびと2人でマウンドまでボールを届けたいと思っています。どうぞ、最後まで応援よろしくお願い申し上げます」と話した。

◆ベースボール犬わさび 柴犬・14歳。08年独立リーグの信濃グランセローズ戦でデビュー。プロ野球のロッテ、日本ハム、ヤクルトなどさまざまな球場でボールを運び、13年にはオールスター第3戦(福島・いわきグリーンスタジアム)の始球式にも登場した。今季11年目、通算50試合出場。