言葉が出なかった。首位西武に連敗したソフトバンク工藤公康監督(55)が試合後、2分間沈黙した。

3つの質問に「う~ん…」と、唇をかみ、悔しさを隠さなかった。エース千賀が2被弾で5失点。今季20被弾中12本が西武。6回に中村に勝ち越された決勝の28号2ランがメットライフドーム9本目だった。

工藤監督は「内容より今日は絶対に勝たないと。使っているのは僕なので、使っている僕が悪い」と千賀もナインも責めなかった。連敗で西武のマジックは1に。29日に負けるか引き分けると97年の当時西武球場以来の目の前での胴上げとなる。工藤監督は「ここで終わりではない。明日もあるし、何が何でも目の前で胴上げだけは絶対させない。強い気持ちでいかないと。明日は本来のホークスの形を取り戻せるように頑張ります」と言い、バスへ乗り込んだ。