楽天がヤクルトを退団する決断をした由規投手(28)について関心を示していることが2日、分かった。

宮城・仙台市に本拠地・楽天生命パークを構えるチームにとって、同市出身で仙台育英高出身の右腕は、ゆかりのある選手。現在右肩痛の影響でノースロー調整中だが、コンディションの状態を調査し、今後注視していく。

07年高校生ドラフトでは1位指名し、惜しくも抽選で外した“縁”がある。かねて球団は「地元に愛されるチーム。地域密着型のチーム」をテーマに掲げてきた。昨季、宮城出身の岸が西武から加入。本拠地開催の多くの試合で、満員御礼になるなど「地元効果」が生まれている。由規が加入するとなれば、大きな影響をもたらすことは言うまでもない。

チームは開幕から最下位に低迷し、今季は残り4試合。石井GMの下、立て直しを図っている。1日には元巨人の小山ら育成選手を含め6人に戦力外を通告。バランスを考慮し、来季に向けた戦力を整えていく。