中日笠原祥太郎投手(23)が人生で初めて日本代表に選出された。11月に日米野球を戦う侍ジャパンが10日に発表され、中日からは2年目左腕だけが選出。ナゴヤドームで投手練習を終えた笠原は「今から緊張しています。選ばれたと聞いたときは『僕なんかが…』と思った。驚きの方がずっと多いです」と照れ笑いを浮かべた。

新潟医療福祉大4年時に大学ジャパンの選考会に呼ばれたことはあるが、日の丸は背負えなかった。プロでは鋭いブレーキのチェンジアップを武器に台頭。外国人相手には有効とされる「特殊球」だ。

「あまり(外国人を)抑えているイメージはないんですが、それは1つあるかもしれない。じゃないと僕みたいなのは選ばれないと思います。人としゃべれるかどうかが心配で…。まずは同学年の(DeNA)浜口あたりと仲良くなれたら」とどこまでも謙虚だった。

今季は6勝4敗、防御率4・14。9月7日の広島戦(ナゴヤドーム)で完封を飾るなど、特に後半戦はチーム屈指の安定感を誇った。