ヤクルトがバッテリー部門の強化に着手する。

野口寿浩1軍バッテリーコーチ(47)と赤堀元之2軍投手コーチ(48)が今季限りで退団し、衣川篤史スコアラー(37)が1軍バッテリーコーチに、今季で現役を引退した松岡健一投手(36)が2軍投手コーチに就任することが14日、分かった。

衣川スコアラーは06年大学生・社会人ドラフト4巡目でヤクルトに入団。11年の現役引退後は同職に就き、捕手ならではのデータ集積能力の高さと研究熱心な姿勢で、チームを支えてきた。松岡は通算491試合32勝25敗4セーブ、防御率3・78と豊富な経験を誇り、後輩からの人望も厚く球団の評価も高かった。

チームは今季2位に躍進したが、防御率はリーグ4位の4・13で665失点は同ワーストだった。この日にCSファーストステージで巨人に2連敗で敗退。2試合とも先制点を奪われ主導権を握られた。バッテリー部門の強化を図り、4年ぶりのリーグ制覇を目指す来季への準備を進めていく。また、野村克則2軍バッテリーコーチ(45)と三木肇2軍チーフコーチ(41)も退団する見込みで、来季の楽天入りが決定的となっている。