ヤクルトは武内晋一内野手(34)が今季限りで現役を引退すると15日、発表した。

武内は今季は15試合で打率2割8分6厘、1本塁打、3打点で、プロ13年間の通算成績は786試合で打率2割2分2厘、22本塁打、110打点だった。今後は球団職員として球団に残る予定。

武内は都内の球団事務所を訪れ、球団と話し合いを行った後に会見を実施した。主な一問一答は以下の通り。

 

-引退の決め手

武内 今年は開幕前にけがをして、球宴の時期も少し試合から外れた。ずっとファームにいると、この年齢になってケガも怖いし、でも練習をしないと落ちていく。若い選手もいっぱい入ってきて、見られているという周りの目もあった。今までで一番きつい1年だった。うまくなりたいという気持ちは変わらないけど、気持ちの方がきつかったのが大きい。

-印象に残る試合

武内 日本一は初本塁打とかいろいろでてくるけど、本当にこれっていうのは分からない。最後の1年に短期間で2つエラーしたり、いい思いというよりもうまくいかなかった思いの方が頭に出てきます。

-家族

武内 ここ2、3年はどうなるかと思いながら過ごしてきた。妻も覚悟できていたのか、自分の前では落ち込んだりは見せず、自分と同じように食事とかで支えてくれた。昨日は「お疲れさま」と言ってもらいました。

-早大の先輩でもある青木には

武内 ゆっくり話せていません。今年に帰ってこられて、いろいろ話しながら、やらせてもらえていた。いつか青木さんに言おうと思ってたんですけど、坂口が(自分が守る)一塁にきたので、青木さんのおかげで仕事がなくなったなと(笑い)。青木さんが来て(メンバーから)1人漏れるなと感じていた。それはきっちり伝えたいです(笑い)

-ファンへ

武内 すごく応援していただいて、終わってみれば声援を裏切ることの方が多かったかもしれないけど、ずっと応援してくれた。温かい人たちが多かった。恵まれた13年間だったと思います。