ソフトバンクがソロ5本塁打の一発攻勢で日本ハムを下し2勝1敗でCSファーストステージを突破した。5年連続のファイナルステージ進出を果たしたソフトバンクは、17日からパ・リーグ覇者西武と対戦する。

3試合制のCS、プレーオフで日本ハムは04年、15年にも逆王手をかけながら、いずれも敗退。「3度目の逆王手」で2年ぶりのファイナル進出を目指したが、あと1歩およばなかった。

ソフトバンクが先手を取った。1回1死走者なしから2番明石が右越えに1号ソロを放ち先制した。

日本ハムも2回2死から反撃。6番横尾が左中間に2試合連続となるソロ本塁打を放ち、同点とした。

ソフトバンクは4回、先頭の5番DH・デスパイネがバックスクリーン左に2号ソロを放ち勝ち越し。さらに1死から松田宣が左中間に1号ソロを放ち、リードを2点差と広げた。

2点を追う日本ハムは6回。1死三塁から3番近藤がしぶとく中前に落とす適時打で1点差と詰め寄った。

1点リードのソフトバンクは6回無死。先頭の5番DH・デスパイネが左越えに2打席連続となる3号ソロ。続く6番中村晃も右越えに2者連続となる2号ソロで5-2と突き放した。

2年連続日本一を狙う工藤監督の執念采配も光った。勝ち投手の権利目前の先発東浜が5回途中で四球を与え無死一、二塁とピンチを招くと、中継ぎ右腕の石川を即投入しこの回無失点。前夜、被安打を許した嘉弥真、加治屋も起用しながら自信を回復させるなど、先を見据えた投手起用でセーブ王森まで計5投手投入。1度も日本ハムにリードを許すことはなかった。

ファイナルステージは6試合制。10年ぶりにリーグ優勝した西武が1勝のアドバンテージを持ち、先に4勝したチームが日本シリーズ進出となる。