ソフトバンク加治屋蓮投手が涙のリベンジを果たした。

前日の第2戦では同点の8回に大田、近藤にタイムリーを打たれ負け投手に。「絶対にリベンジしたい」と話していたが、すぐにその舞台はやってきた。

3点リードの8回、変わらぬセットアッパーのポジションで出番が回ってきた。しかも打者は大田からだ。加治屋は「野球の神様がいるのかなと思った。ここしかリベンジのチャンスはなかった。ラッキーだと思いました」。意気に感じ、マウンドに立った。

先頭の大田は変化球で攻めた。前日にフォークのサインに首を振り、直球を打たれた反省を生かしフォークで三ゴロに打ち取った。続く近藤もフォークで空振り三振。4番中田も遊ゴロに抑え、3人で切った。

ベンチに戻ると、目に涙がにじんだ。工藤監督からは「やったな。8回は任せているから、次も頼むぞ」とねぎらわれ「ブルペンで名前を呼ばれるか不安で、呼ばれたときからウルウルきていました。3人で抑えられたときに、こらえられなくて泣いてしまった。こういううれし涙、ホッとした涙は記憶にないです」と感無量の様子で振り返った。