ソフトバンクに「ミスター短期決戦」が帰ってきた。西武とのCSファイナルステージ開幕前日の16日、内川聖一内野手(36)がチームに合流した。

フェニックスリーグ開催中の宮崎から空路で東京入りした内川は、冷静に、淡々とした口調ながら意気込みを示した。「ここに立たせてもらえるのは、ぼくがどうこうできることじゃない。みんなに感謝して、出られたところで頑張ります」。8月中旬に疲労性の体調不良のため出場選手登録を抹消され、今月8日からは若手とともにフェニックスリーグに参加。徐々に調子を上げていた。

短期決戦で、頼れる男だ。昨年のファイナルステージ楽天戦での史上初の4戦連発は記憶に新しいが、これまでにCSでMVPを3度獲得。日本シリーズでも14年にMVPと、大一番で力を発揮してきた。

まず初戦は代打待機で、ここ一番の場面にかける。状況次第で、2戦目以降は先発出場の可能性もありそうだ。工藤監督は「とにかく日本一になることを目指してやっている。さらなる大きい山を乗り越えられるように、1つになってやっていきたい」。最後の山賊退治へ、不死鳥・内川とともに所沢へ乗り込む。【山本大地】