巨人は23日、都内で記者会見を開き、原辰徳氏の監督復帰を正式に発表した。過去2度、監督を務めており今回が3度目。契約期間は3年で背番号は83。

原新監督の就任会見での主な一問一答は以下の通り。

-3度目へ就任にあたり、今の気持ちは?

3年前に若きリーダーにバトンを渡して、私の中では野球に関しては少し静観した形で、ゆったり見られるだろうと思っていました。しかし、ジャイアンツの方から、オーナーから命が下り、来季より監督に、と言われまして、自分の気持ちの中ではしっかりと戦いに臨むエネルギーも、ひしひしとわいてきています。

-原新監督が見たこの3年間は?

第三者的にファンの立場で見ていました。ですから、いいイメージしかありません。ジャイアンツは若い選手が出てきたり、数字的に悔しい結果になりましたけど、いいものを残してくれたと。彼が責任をとる、辞任をする必要は全くなかったと思います。まあ現実にオーナーも私も何らかの形で残り、3年間1番苦労して、勝ちたかったのは由伸監督。彼はチームのいいところ、欠点をよく分かっている。それを生かす意味でなんとかスタッフに入った状態で戦いたい思い、伝えました。しかし、彼は少しフリーな時間の中で自分を見つめたい、と話したので納得しました。彼が3年間で残してくれた素晴らしい足跡を、きちっとその足跡を踏みながら先に進んでいきたい。

-どんなチームにしたい?

まず、原点に戻る。背番号も一番最初の18年前、20年くらい前の「83」を背負って戦う。まさに原点に戻って、はつらつと希望に満ち、ユニホームを着て、監督として戦いたいと思う。

-来季以降のキーマンは?

まず、目標を定めたチームが一番大事。ジャイアンツの歴史、ジャイアンツというチームは、チームが勝つことが最大なる目標であり、目的。それに値するメンバーが誰なのか。たくさんいい選手がいる。言葉は適切ではないかもしれないが、巨人軍でなければいけない。個人軍ではいけない。誰と戦うことがチーム、ジャイアンツにとって一番なのか。それを観察して、目標としてチームとして戦いたい。1つ選手たちに言いたいのは堅苦しく言葉が伝わっているかもしれないが、スポーツ、野球の原点である、のびのびと楽しむこと。勝っては喜ぶ、負けては悔しがる。のびのびとやってほしい。原点に戻るとうことで私自身もそういう野球をするんだと。選手たちものびのびとやってほしい。

-2軍、3軍のコーチを区別しない理由は?

原監督 チームは1つ。2軍、3軍というチームではない。2軍の選手は、いかに1軍に戦力として戦える選手を送り出せるか。プロ野球で使える選手をつくるために、いかに2軍で基礎をたたき直せるか。鍛え直すという位置づけ。コーチの中でも競争し合うことも必要だと思っている。

-前回監督時は「実力至上主義」と掲げた。今回求めることは?

原監督 そこは譲れないところ。その考え方がチームの和を作る。信念は変わっていない。技術もメンタルも身体の強さも含まれている。何より、目的、チームが勝つんだと強く思っている選手と戦いたい。