大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)の交渉権を中日が獲得した。

ドラフト1位指名で中日、日本ハム、巨人、ヤクルトの4球団が競合。まずは、中日与田監督が右手、日本ハム木田GMは左手、巨人原監督は右手、最後はヤクルト小川監督が左手を添えながら右手でくじを引いた。

一瞬の静寂の後、最初にくじを引いた中日与田監督がこん身のガッツポーズ。「絶対に外せないという思いがあった。ほっとしています。(くじは)下から2番目を引いた。自信はありました。スーパースターのような選手なので、これからの野球界を背負ってほしい。いろんな形で活躍をしてほしい」と話した。

会見に臨んだ根尾は「ほっとしてます。どの球団に選んでいただくか分からなかったので、中日ドラゴンズさんに行くことが決まって、ほっとしました。(岐阜県出身で)小さい時からテレビをつけたら中日ドラゴンズさんの試合がやっていたので、小さい頃からなじみがあるチームで、強い印象があります。 (小学生でドラゴンズのジュニアチームに所属) 何か縁があると思いますし、このご縁をしっかり大切にして、中日ドラゴンズの一員としてチームの勝利に貢献できるようにやっていきたいと思います」と言葉をつないだ。

根尾は高校3年間は投手と野手の「二刀流」として活躍。通算32本塁打の打撃に加え、今年9月のU18アジアW杯では自己最速の150キロをマーク。24日には「自分の中ではショートでいきたい気持ちがあります」とプロ入り後は遊撃1本で勝負する思いをのぞかせていた。

◆根尾昂(ねお・あきら)2000年(平12)4月19日、岐阜県生まれ。小2から古川西クラブで野球を始め、古川中では飛騨高山ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年夏からベンチ入り。2年春、3年春夏全国制覇。投手では最速150キロ。野手としても内外野をこなし高校通算32本塁打。3歳から始めたスキーでは、中学2年時にアルペンスキー回転で日本一。50メートル走6秒0。遠投115メートル。177センチ、80キロ。右投げ左打ち。