日体大の松本航投手(4年=明石商)は、西武から1位指名を受けた。一巡目で唯一の単独指名となった。

横浜市内のキャンパスの学生食堂「グレート ライオン食堂」を貸し切ったパブリックビューイング会場には、野球部員と一般学生を加えた約300人が見守る中、松本の名前が読み上げられると大歓声と拍手がわき起こった。

松本は、チームメートの歓声に少し笑みを見せた。「素直にうれしく思っています。両親、家族に報告したいです」と話した。

西武の印象については「すばらしい選手がたくさんおられるチームなので、自分も負けないように頑張ります」。また目標とする投手像については「先発したいと思っているので、チームの勝利に貢献できるような投球をしたいです」と語った。

またプロ1年目の目標については「新人王をとれるように頑張ります。2ケタ勝利を目指したいです」と堂々宣言した。パブリックビューイング会場に詰めかけた野球部の関係者やチームメートに向けて「4年間、野球を頑張ってこられたのは皆さんのおかげです」と感謝した。

西武辻監督の「柱となる投手がほしいと思っていた。体が強く、速球も投げられる」という高評価をテレビ中継を通じて見ると、笑みがこぼれた。

松本は即戦力右腕として、ドラフト1位候補に挙げられていた。今秋の首都大リーグでは、菅野(巨人)以来の「30勝&300奪三振」を達成した。最速155キロの直球に加え、変化球も得意とする侍ジャパン大学代表投手。