巨人上原浩治投手(43)が今オフに自由契約となる可能性が高いことが27日、分かった。

23日に球宴前から状態の悪かった左膝のクリーニング手術を受けていた。40歳を超えての手術で箇所的にも慎重に経過を見極める必要があり、双方が理解して現時点で来季の契約を結ばない方向性を固めた模様だ。

他球団からオファーが来れば契約は可能。一方で巨人も功労者であることを認めており、来春キャンプに参加し、順調な回復を示していると判断すれば、再契約するとみられる。

今季は9年間、戦ったメジャーの場を離れ、3月に入り、古巣に電撃的に復帰した。自主トレには精力的に励んだが、キャンプを過ごせずに突貫工事でシーズンイン。開幕直後は勝利の方程式の一角として機能したが、球威が上がってこず、救援失敗も目立つようになった。7月にトリプル100(100勝100ホールド100セーブ)を達成し、CSファーストステージのヤクルト戦で好投も見せたが、安定したパフォーマンスを発揮できなかった。

今後は家族がいる米国へ戻り、リハビリを続ける予定。キャンプから戦い、結果を出す。レジェンド右腕は燃え尽きるまで戦いの場に立つ。