ソフトバンクが、日本一の翌日に大量8選手に戦力外通告を行った。五十嵐、寺原、城所は胴上げやビールかけにも参加していた。ほかにも摂津、吉村と長年チームを支えてきたベテランが含まれている。三笠球団統括本部本部長は「中長期的に強いチームを続けるために」と世代交代へ大なたを振るった。

今季3年契約の3年目だった摂津は5月22日西武戦で、618日ぶり白星を挙げた。だが、先発ローテーションに定着できず7試合2勝4敗、防御率5・16。同本部長は「現役を続けたいということだったので」と球団へ残る案は出さなかったと説明した。

チーム最年長、39歳の五十嵐は「現役を望んでいる。そこに進んでいきたい」。城所も「必要としてくれるところがあれば全力でやります」と現役続行を希望。吉村も現役を続けるため練習を続けている。35歳の寺原は引退も含め家族と話し合い結論を出す。笠原、張本、茶谷の若手3人に対し、球団は来季育成で再契約を考えている。10月4日に戦力外通告した小沢、黒瀬、古沢、引退した本多を合わせ12人が支配下登録から外れた。

12人の今季推定年俸の合計は10億9940万円(金額は推定)。外国人選手は全員残留予定でドラフトでは7人を指名。支配下は65人となり、今後FAや育成から支配下への昇格への枠も確保できた。リーグ優勝奪回、3年連続日本一のために、血を入れ替えていく。【石橋隆雄】