海外フリーエージェント(FA)権を持つオリックス金子千尋投手(35)は、権利を行使しなかった。申請期間が最終日となった13日も手続きせず。長村球団本部長は「今日も連絡はありません。もともと向こうからFAの話は出ていなかった」と明かした。

金子はすでに今季年俸5億円から野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える減俸を提示されている。提示を受け入れなければ自由契約になる可能性も残している。今月5日には大阪市内の球団事務所で、今オフ2度目の契約交渉を実施。代理人を伴って2時間超の会談で結論は出なかった。

球団は来季の必要戦力として粘り強く残留を要請する。長村本部長は「前回は私が入れなかったが、また日を決めて私が入ってしっかりと話し合いをしていきたい」と近日中にも再交渉をする予定。残留か、自由契約か-。通算120勝右腕の去就に注目が集まる。(金額は推定)