立正大が環太平洋大に逆転勝ちし、9年ぶり2度目の優勝を飾った。

2点を追う8回、3番小郷裕哉外野手(4年=関西)の適時打で1点差とすると、4番で主将の伊藤裕季也内野手(4年=日大三)の逆転2ランが飛び出た。楽天7位指名の小郷は「1年間、裕季也が自分を犠牲にしてチームをまとめてくれた。裕季也につなげばという気持ちだった」と主将への信頼感を口にした。

DeNA2位指名の伊藤裕は打った瞬間、両手を挙げて万歳した。「素直に、うれしすぎるぐらい、うれしい。1年間苦しくて何とか日本一になって、監督を勝たせたかった。これ以上苦しいことはないぐらいの4年間でしたが、これからも頑張っていきたい」と涙した。

坂田監督は、先発を今季エース級の活躍をした2年生の糸川亮太投手(川之江)ではなく、4年生の釘宮光希投手(日大三)に託した。指揮官は「選手が本当に頑張ってくれた。4年生が最後に引っ張ってくれて最高の形で終われた」と笑顔と涙で振り返った。