ヤクルト古野正人投手(32)が24日、現役引退を表明した。

戦力外通告を受けて12球団合同トライアウトに参加したが、オファーが届かなかったため決断した。古野は三菱重工神戸から12年ドラフト6位で入団。15年に4勝を挙げて14年ぶりのリーグ優勝に貢献したが、翌16年6月15日のソフトバンク戦(神宮)で右肩の亜脱臼して離脱。リハビリを乗り越え、8月29日の阪神戦(甲子園)で15年6月25日中日戦以来3年ぶりの白星を手にした。通算成績は62試合で9勝12敗、防御率5・30だった。

古野は「今までも最後まであきらめない、ダメでも次に進もうというスタイルで24年間、野球をやってきました。クビになった時は正直ショックだったけど、立て直して最後までやれました。僕みたいな選手を応援してもらってすごくうれしかったですし、リハビリの時期もファンの方々が声を掛けてくれたのは忘れないです。本当に救われました。立ち直らせてくれたのはファンの声なので、感謝しかありません。後悔も悔いもないです」と話した。