中日がガルシアに代わる新外国人ロメロを獲得した。所属外国人選手、中南米視察を終えた前監督の森繁和シニアディレクター(SD、64)が3日、名古屋市の球団事務所で首脳陣らに報告した。その後、西山球団代表が契約交渉が不調に終わったガルシアに代わるドミニカ共和国出身の左腕、エンニー・ロメロ投手(27)と契約したと明かした。1年契約で年俸5000万円プラス出来高払い(推定)。背番号は「70」。

ロメロは1991年1月24日生まれ。左投げ右打ち。190センチ、103キロ。メジャーではナショナルズ、パイレーツ、ロイヤルズに所属、通算4勝6敗、防御率5・12。17年にはWBCドミニカ共和国代表にも選ばれた。

森SDが視察した11月のドミニカ・ウインターリーグでは9試合に登板し、8先発で43回1/3を投げ、2勝0敗、44三振を奪い、防御率0・83の成績を残した。

メジャーではリリーフでの登板が多かったが、ウインターリーグでは先発をこなし、中日はその数字を見て契約につなげた。

自ら視察した森SDもロメロの活躍に自信をのぞかせた。「今季のガルシアもあそこまで活躍するとは思わなかった。7勝くらいと思っていたが、(ロメロは)匹敵するくらい。それなりに出来ないと連れてこない。勝ち運があるかだけど、同じ時期のガルシアと変わらないくらい、いいかもしれない。速い球も投げる」。最速163キロ、平均154~155キロの速球を武器にする左腕がガルシアの抜けた穴を埋められるか注目される。来年1月下旬に、ビシエドら他の外国人選手らともに来日する。

ロメロは球団を通じてコメントした。

「中日ドラゴンズと2019年シーズンの契約ができたことをとてもうれしく思う。個人的にはパワーピッチャーと思う。速く日本野球に慣れ、ドラゴンズの一員として認められるよう、ドラゴンズの勝利に貢献できるよう頑張ります」