ロッテは6日、前楽天の細川亨捕手(38)と契約合意したと発表した。年俸1500万円(金額は推定)の1年契約で、背番号は未定。

今季は1軍出場2試合にとどまったが、08年と11年にはベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞。ソフトバンク時代に正捕手として3度の優勝と日本一に貢献した。ロッテは今年田村が全試合に出場したが、捕手陣は全員20代と若く、手本としての役割も期待してシーズン終了直後から獲得調査を進めていた。

ZOZOマリンで会見に臨んだ細川は「(入団が決まって)ホッとしたのは確かです。捕手として投手に教えるのはもちろん、他の捕手陣にも自分の姿を見ながら勉強してもらえるように頑張るだけ。やっぱり日本一っていうのは何とも言えないものですし、2位でも3位でもそのチャンスがある。まずはクライマックス(シリーズ)に出場し、そこから日本一をつかみに行きたいなと思ってます」と意気込みを語った。

楽天からはコーチ職のポストを打診されていた。「練習していても2軍の若手よりまだ練習もできますし、腰や膝も痛くなったりしなかった。(体力的に)まだできるけど、コーチをしようかなあと迷って、最終的に小6の長男に委ねました。現役でやってる姿を見たい、まだできるんじゃない? と言われて、それで決めました」と、プロ18年目の現役続行を決断した。

林球団本部長は獲得の決め手について「今年は試合の終盤にひっくり返されることが多いシーズンだった。捕手は百戦錬磨の経験が生きるポジション。試合終盤に投手を落ち着けて、試合をクローズさせられるベテラン捕手ということで、我々のニーズに合致した」と説明した。