原点の地で“ニュー光成”となることを誓った。西武高橋光成が8日、郷里・群馬で野球教室を実施。かつて所属したNBAトレジャーズや利根中野球部も参加する中、基礎から教えた。小学生から「どうしたら高橋選手のように大きくなれますか?」と聞かれた。あどけない質問にも「小中の9年間、僕は毎日牛乳を1リットル飲んでました。牛乳を飲んだら背が伸びるかは分かりませんが。まあ、もともと好きだったので」とユーモアも交え向き合った。

もう毎日牛乳を飲むことはしないが、今オフは毎日プロテインを摂取。トレーニングと合わせ「徹底してます。体を一回り大きくしたい」。プロ入りから4年間はケガに苦しむ時期が長かった。今季も右肩を痛め3試合のみだが、持てる力はエースも認める。入団直後の投球を見た菊池に「体のパーツの大きさ。直球の力。『こいつには勝てないかもしれない』と、唯一思ったのが光成」と言わせたほど。くすぶる時期は終わりだ。「何かを変えなきゃ」という思いがオフの過ごし方を変えた。

野球教室を行った上毛新聞敷島球場は、前橋育英時代から思い出の場所。来年5月8日にはロッテ戦が控えるが「群馬で投げることより、ケガせず1年、投げることです」と、トータルの活躍に重きを置いた。5年目は背番号も13に変わる。一新する。【古川真弥】