オリックスから自由契約となっていた金子千尋投手(35)が10日、日本ハムと正式に契約し、札幌市内のホテルで入団会見に臨んだ。背番号はオリックス時代と同じ「19」で、登録名を新たに「金子弌大」とすると発表した。推定年俸は1億5000万円プラス出来高払い。

登録名の変更は「風水の先生から、この名前にした方がいい人生になると言われたので」と、心機一転、決断した。これまで敵だった日本ハムには「自分に何が必要か考えられる環境がある」との印象を抱く。「たくさん期待されていると思うので、期待を裏切らないよう、それ以上の結果を残せるよう1日1日、必死にやりたい」と意気込みを口にした。

球団は今月2日に金子が自由契約選手として公示されると、速攻でアタックした。会見に同席した栗山英樹監督(57)は「金子選手が来ることで、チーム内に大きな化学変化が起こるはず」と14年沢村賞右腕の加入を喜び「優勝する時に(グラウンドに)立たせてあげたいので、それに向けて頑張りたい」と、来季、3季ぶりのリーグ奪回を期した。