オリックス吉田正尚外野手が10日、大阪市内の球団施設で契約交渉に臨み、5400万円増の8500万円と大幅アップを果たした。

3年目の今季は目標としていた143試合のフル出場&初の規定打席に到達。打率3割2分1厘、26本塁打、86打点をマーク。入団年から3年連続2桁本塁打は球団では阪急時代の熊野輝光氏(現阪神スカウト)以来、31年ぶりの快挙。今季はベストナインにも初選出されるなど、大車輪の活躍をみせた。

「1年間戦って、初めて規定打席を目標にやって、クリアできた。数字は満足するものでないですけど、タイトル争いを毎年できればチームとしても個人としてもいいことだと思います」

昨オフの11月には2年間苦しんだ腰痛の完全治癒を目指し、「腰椎間板ヘルニア摘出手術」を敢行。懸命にリハビリを続け、キャンプは2軍スタートで迎えるも、「3番・左翼」で開幕スタメンに名を連ねた。今季交流戦では3割9分7厘、3本塁打、10打点でMVPを獲得。球宴にも選出されるなど、名実ともに球界を代表する選手へと成長を遂げた。

この日は一般女性と結婚していたことも明かした。大学時代からの知人で今年から同居を始めたという。「食事面などをサポートしていただきました。1、2年目ケガで思った結果を出せなかった。そういう面ではすごく心強かったというか、2人で1年を乗り切ったという感じです」。好きな料理は「手羽ギョーザです。おいしいです」と笑顔をみせた。

年明けの1月には昨年に引き続き、阪神糸井、ソフトバンク柳田とグアムでの自主トレを実施する予定。来季の目標は「優勝を目指していきたい。個人としては打撃部門全てでタイトル争いをできれば。(タイトルは)全部取りたいです」と決意を固めた。最愛のパートナーとともに二人三脚で来季さらなる飛躍を目指す。