オリックスからFAし、阪神への移籍を表明していた西勇輝投手(28)が14日、大阪市内で入団会見に臨み「阪神西」が誕生した。大きな期待のかかる通算74勝右腕のデータにスポットを当ててみた。

 

◆甲子園は好相性 来季からの本拠地となる甲子園では、4試合を投げ1勝1敗(11年4月17日楽天戦含む)。23回2/3を投げ失点・自責点とも2で、防御率は0・76という圧倒的な好成績を残している。

◆広島キラー リーグ3連覇中の王者広島にも強い。広島戦通算4試合に登板し、2勝0敗で防御率1・93。上位打線の田中、菊池には計6打席でノーヒットに抑えている。ちなみに阪神は18年、広島に10勝15敗。虎投が今季セ・リーグで最も苦手としたのが、その広島で対戦防御率4・82は対セ球団で最も悪かっただけに、西の加入は頼もしい。

◆長いイニングもお任せ 今季は25試合に先発し162イニング1/3を投げた。1試合あたりの平均投球回は6・49。一方、阪神の最長はメッセンジャーの6・20イニングだった。パ・リーグはDHを使うため一概に比較はできないが、スタミナに問題はない。なお、18年に阪神で規定投球回数に達したのはメッセンジャーだけだった。