巨人が新守護神候補としてライアン・クック投手(31=マリナーズFA)の獲得調査に動いていることが16日、分かった。

クックは150キロ超の救援右腕。切れ味鋭いスライダーにチェンジアップとツーシームを備える。11年にメジャーデビューし、12年のアスレチックス時代にはセットアッパーとクローザーとして71試合で6勝2敗14セーブ21ホールドで防御率2・09をマーク。同年4月のオリオールズ戦で史上61人目の1イニング4奪三振も記録し、球宴出場も果たした。

16年に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、昨年まで2年連続でメジャー登板から遠ざかったが、今季はマリナーズで19試合2勝1敗、防御率5・29と復活への足掛かりをつくった。

今季、巨人は守護神が固定できず、終盤は先発ローテの軸である山口俊を臨時守護神に配置するなど、勝利の方程式の形成に苦しんだ。クックが獲得できれば、上原、マシソンと勝ちパターンを構成することが期待される。