法大・村田雄大外野手(2年=横浜)が16日「ポストきんに君」に名乗りを上げた。この日は、神奈川・川崎市内の同大グラウンドで年内の練習を打ち上げ。青木久典監督(45)から、ヤクルト2位指名の「きんに君」こと、中山翔太外野手(4年=履正社)の後の4番を期待され「中山さんみたいになりたいです」と目を輝かせた。

指揮官への直電で、潜在能力が目覚めた。横浜では3年夏に4番で打線をけん引し、楽天藤平と甲子園に出場。法大でも1年春の東大戦でベンチ入りも、リーグ戦出場はなかった。11月の明治神宮大会後、「通話ボタンを押すのに3分かかった」と勇気を振り絞り、青木監督に「打撃を教わりたいです」と懇願。かつての中山と同じく、マンツーマン指導を受け始めた。

先月末の野球教室で放った1発で、指揮官の心を奪った。ロングティーでお手本役を任され、中堅バックスクリーンのボードに直撃。「すごい打球だった」と驚かせた。この冬は打撃フォームの改良に取り組み、左手や下半身の使い方を修正。守備では一塁も始めた。「2年間何もしていないので、貢献したいです」と決意を込めた。【久保賢吾】