日本一奪回のために、何でもやります!! 日本ハム藤岡貴裕投手(29)が16日、札幌市内2カ所でトークイベントに出席。今季途中7月にロッテからトレードで加入した左腕は、先発へのこだわりを捨てると明言した。「今までは先発にこだわりもありましたけど、どんな形であれ、とにかくチームに貢献したい」。口調は柔らかだが、決意がにじんだ。

今季登板は4試合。「もっとやれたと思う」と、不完全燃焼で7年目は終わった。積極補強を進めるチームの中で競争を勝ち抜く覚悟。「栗山監督から、やってほしいと言われた場所で」と“何でも屋”としてフル回転するつもりだ。

今オフは発奮材料を何度も手にした。北海道内でファンとふれあうイベントに多数参加した。「すごく温かいファンが多くて、やりやすかった」とファイターズ愛を直に感じ取った。自分への期待の高さも感じた。「来年はファイターズで1年間やるのは初めてになる。最初からしっかり活躍して、優勝に貢献したい気持ちが強くなった」と気持ちも高ぶった。

この日の美園でのイベントでは、野球少年からドキッとさせられる質問を受けた。「ロッテに入った時はドラフト何位だったのですか?」。苦笑いで「1位です」と回答すると、約200人のファンからは拍手が起きた。11年ドラフトでは3球団で競合した目玉の1人も、近年は苦しいシーズンが続いた。「北海道に来てまだ間もないですが、プレーで名前を覚えてもらえるように頑張ります」。移籍2年目はドラ1の本領を、北海道のファンの前で発揮する。【木下大輔】