【ホノルル(米ハワイ州)15日(日本時間16日)=山本大地】ソフトバンクがハワイ日本一旅行から帰国した。だが、内川聖一内野手(36)はチームを離れ、引き続きハワイで「居残りトレ」を敢行。来季へ向けての準備を始める。

チームの帰国便に内川の姿はなかった。「あと1週間ほど残って、こちらで練習します」。もともと家族で16日からハワイ入りする予定を組んでおり、日程が今回の日本一旅行と重なり、内川一家は2週間滞在することになった。「ハワイ大学のグラウンドを使わせてもらえるので、打撃練習などもします」と話した。

あくまで家族旅行の延長ではあるが、狙いがある。「この年になると、1度動かなくなると、もう1度動きだすのが大変。体も、気持ち的にも。1月にいきなりアクセルを踏むんじゃなくて、エンジンを切らずに、アイドリングのまま徐々に温めていく感じですね」。

今季は悲願の通算2000安打を達成したが、右膝痛などでリハビリの期間もあった。71試合で打率は2割4分2厘。希代の安打製造機にとっては不本意といえる数字だ。「どういうふうになるか試してみたい。今の自分の感覚の中で、やりたいと思うことはやりたい」と貪欲に話した。ハワイ延長戦。内川は自らの可能性を追い求め続ける。