【台北(台湾)=中島宙恵】台湾球界から日本ハムへ移籍する「大王」こと王柏融外野手(25=前ラミゴ)が19日、台北市内のホテルで入団会見に臨み、背番号99のユニホーム姿を初披露した。昨季3冠王を獲得するなど、台湾史上最高の呼び声高い左の強打者は「台湾時代と同じように、健康な状態を保ってコンスタントな活躍ができれば(タイトルが)取れると思っている」とし、将来的な日本球界での3冠王獲得に自信をのぞかせた。

日台約200人の報道陣を前に「大王」は満ち足りた笑みを浮かべた。「自分は、とても幸運な選手。ファイターズが、ここまで長きにわたってリスペクトしてくれたことに感謝している。全力プレーで皆さんに恩返しがしたい」。台湾での「9」の背番号は中島がつけており、「自分の誕生日(9月9日)と同じ」という理由で「99」を選んだ。

会見に同席したラミゴの劉球団社長兼ゼネラルマネジャー(GM)は「日本ハムは、彼が日本に挑戦するにあたって最も適している球団だ」と、新天地へ信頼を示した。メジャー志向だった高校時代の大谷を日本ハム入りへ翻意させた時と同じように、107ページにわたるチーム紹介文を作成して王側に渡し、口説き落とした。栗山監督は「球団の勝利。うちはお金勝負ではなく、魂で勝負するチームだから」と誠心誠意で獲得に尽くしたフロントに感謝し、台湾メディアの前で「さらに上にいける選手に必ずします」と約束した。