金子、西という先発2枚看板が抜けたオリックスで今、成長著しい右腕にかけられる期待は大きい。先発ローテーション候補の1人に挙げられる榊原翼投手(20)だ。

浦和学院から16年育成ドラフト2位で入団。2年目の18年シーズン開幕前の3月19日に支配下登録され、5試合に登板した。初勝利こそ挙げられなかったもののシーズン終盤は先発ローテに入った。自身3度目の先発となった10月4日ソフトバンク戦では6回2安打無失点、8奪三振と快投し、一躍脚光を浴びた。

10月に行われたみやざきフェニックス・リーグでは西村監督からMVPの1人に選出され、11月の契約更改時には「まずは初勝利して、年間通してチームに貢献したい」と覚悟を口にした。その後は12月中旬までアジア・ウインターリーグ(台湾)にウエスタン選抜として参加し、経験を積んだ。

現在はフォーム改造に取り組んでおり「キャンプ初日からアピール出来るよう、オフの間に固めたい」。育成からはい上がってきた期待のホープ。19年オリックスに勢いをつけるべく、成長ロードを歩み続ける。【オリックス担当 古財稜明】