西武高木勇人投手(29)が25日、母校・海星に伝わる「内海伝説」を明かした。

巨人時代の先輩・内海が、自らと同じFA移籍に伴う人的補償で西武入り。再び同僚となることに「めっちゃ、うれしいです。球団発表から2分後に電話しました」と笑顔。続けて語った。

「僕の高校で伝説になってるんです。昔、練習試合で(敦賀気比の)内海さんが来て、21個、三振を奪い、高笑いして帰って行ったと。監督は『悔しくないんか? ああいう投手になれ』と言ってました。そう言われて育ちました」

巨人入団後、その内海と対面を果たした。もっとも、「僕は巨人ファンだったんで、巨人の内海さんだと。伝説のことは、すっかり忘れてました」。後日、伝説を思い出し、本人に確認したところ、内海も覚えていたという。ただ「本当に21三振だったのかな。最初は10個ぐらいだったのが、増えていったのかも」と苦笑いで言い添えた。

伝説の真相はともかく、尊敬してやまない内海と再び同僚となる。「めっちゃ、楽しみです。きっと、山口鉄也さんが一番、僕のことをうらやましがっていると思います」と、今季で引退した巨人の先輩の名を挙げた。

この日は、メットライフドームで契約を更改。470万円ダウンの年俸3030万円でサインした。移籍1年目は8試合で1勝2敗、防御率8・69に終わった。「どうせなら、めっちゃ落ち込んだ写真を」と自ら切り出し、がっくり肩を落としてみせた。(金額は推定)