阪神のドラフト4位・斎藤友貴哉投手(24=ホンダ)が13日、新人選手のトップを切って、鳴尾浜球場でブルペンに入った。捕手を立たせて24球を投じ「どんどんブルペンで投げて、自分の持ち味を出していけたらなと思います」と意気込んだ。

長身から投げ下ろすスリークオーターは迫力満点だった。理想とするのはソフトバンク森。動画やテレビで森の投球を見て「すごく投げっぷりがいい」と参考にし、自らに重ね合わせた。斎藤の投球を受けた鈴衛ブルペン捕手は「タイガースにはあまりいないタイプ。出どころが分かりにくい」と振り返る。阪神に新たな風を吹かせるかもしれない。

ブルペン入りは先陣を切ったが「競争だと思うので、そういうところで立ち遅れないで。自分の持ち味を出すためにも、譲らずにやっていきたいと思います」。内定している1軍沖縄キャンプでも、紅白戦やオープン戦と、一番乗りでアピールするつもりだ。

巨人から広島に移籍する長野はホンダの先輩。面識は長野がホンダを訪れた際にあいさつする程度だが、対戦をずっと夢見ていた。「ホンダの偉大な先輩なので、巨人にいる時から対戦したかった。広島に行っても変わらないので、いずれ対戦できるように頑張りたいです」。リーグ3連覇した広島は倒さなければいけない相手。チームのためにも、1日でも早い対戦を目指す。【磯綾乃】