DeNA熊原健人投手(25)が、新球シュートを武器に背水の4年目に挑む! 15日、ベイスターズ球場で入念にキャッチボールを繰り返し「キャンプから競争が始まる。1軍定着という目標を今度こそ達成できるようにしたい」と、冷静に意気込みを示した。

仙台大から15年ドラフト2位で入団した、本格派右腕。先発ローテ入りを期待された昨季は開幕直前に2軍落ちし、初めて1軍登板なしに終わった。状況打破のために選んだのが新球の習得だ。持ち球はカーブとシンカーで「直球に近いスピードでストライクの取れる変化球が欲しかった」。昨秋のみやざきフェニックス・リーグ開幕3日前に大家2軍投手コーチからシュートの教えを受け、実戦で試した。「真っすぐと思って振ると凡打になる。結構ハマっていました」と、さっそく手応えを得た。

同期1位入団の今永には実績で後れを取り、17年1位の東ら大卒投手が結果を残す状況に「今年ダメなら危ないと思っているので」と危機感を漂わせる。退寮し背水の覚悟で臨む熊原が、シュートを武器に飛躍を目指す。【鈴木正章】